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(2)入力情報の定義の確立
例えば、センシティビティ・マップの電子図化事業を全国規模で展開し、システム全体を一元的に管理するような場合、データベースの設計に際しては、入力情報を明確に定義することが重要であると考える。
即ち、全国的なシステムを構築する場合、全国共通の定義のもとに入力情報を収集する必要があり、そのためには統一フォームによる基本データシート等の準備及び情報収集に関する詳細なガイドラインの策定が必要となる。さらに、入力情報の定義に当たっては、全国規模での共通性を持たせつつ、状況によってはある程度まで地域的な特性を許容するという絶妙なバランスを施す必要もあると考える。
センシティビティ・マップの本格的な電子図化に当たって、入力情報の定義を明確にすることは、今後の課題の一つであると言えよう。

 

(3)データベース構造の確立
データベースを設計する際には、各データをどのようにテーブル分けするのか、また各テーブルにはどのようなフィールドを置くのか、さらに各フィールド間にはどのようなリレーションを設定するかなどの事項を決定することも重要なポイントとなる。
即ち、データベースの設計に当たっては、事前に個々のデータにより構成されるシステム構造を明確にしておく必要があり、今後の課題の一つであると言えよう。

 

(4)保証精度の確立
データベースの保証精度には、二つの大きな要素がある。その一つが図形精度であり、当該データベースにおいて、各地物等の記載位置が真位置に対してどの程度までの誤差を許容しているかを示すものである。

 

 

 

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